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interview#1 増井 雄一郎 さん

作ることのモチベーションは、“カッコイイモノ”への憧れ

増井 雄一郎 氏
高校の頃からアルバイトでプログラムを組み始め、仕事と遊びに区別がつかないまま、ネットにどっぷり浸かる生活を送る。PukiWikiなどのオープンソース活動から、コミュニティ系システムの構築の仕事を中心に行っている。
2005年からRuby on Railsに絞って仕事をし、2006年はRubyの仕事のみで飯を食うことに成功。アメリカ行きを目指して2007年4月に(株)ワイズノットに入社。
BLOG: masuidrive on rails

アバウトミーのα版(プロトタイプ)の開発にも携わっていただいた、プログラマー増井雄一郎さん。今回の開発合宿には、夏休みを使って個人参加いただきました。Ruby on Railsを通して、執筆や講演など多忙な毎日を送り、最近では、風呂グラマーというポジションを確立した同氏に、開発合宿やモノづくりについて、お話を伺いました。

合宿に参加してみていかがでしたか?
普通、開発合宿って、2〜3人規模が一般的だと思って参加したら、まさか20名もの大勢が参加する合宿とは思いませんでした(笑)。開発って、どうしても一人で黙々と作る時間が多く、ある意孤独なのですが、こういう大勢の人たちが一緒だと、すぐに感想やフィードバックをもらえるので、とても楽しいですね。
あと、目の前にサービス担当のエンジニアがいると、足らないAPIをその場で作ってもらえるとか、いろんな特典があって良かったです(笑)。
今回の合宿では、どんなものを作ってますか?
アバウトミーの提供APIを利用して、ユーザー同士の「相性診断」と「活動時間帯」という2つのサービスを作りました。
面白い企画ですね!詳しく教えてください。
「相性診断」は、アバウトミーの質問や興味などの内容をベースに、利用者同士の類似点をスコア化すると、その二人の相性が見えきそうだなと思ったんですね。自分では、センスが近いと思っていた友人との相性を調べたら、実は全然違った!とか、意外な発見を楽しめそうです。
もうひとつの「活動時間帯」は、アバウトミーの質問にとんでもない数を答えてる人がいるけど、いったい何時に答えてるんだろうって単純な興味から考えたアイデアです。答えた時間帯を統計的にグラフで表現すると、驚くほどその人の活動時間が見えてきて面白いですね。
なるほど。なにか開発する過程での苦労ってありましたか?
プログラムは問題ないのですが、サービスとして完成させるためのデザインやコピーのリード文に苦労しますね。デザイナーやコピーライターがその場にいて協力してもらえると有り難いですね。
今回使ったAPIについて、いかがですか?
今回ニフティから提供されたAPIは、どれも100%ユーザーが作った情報というのが特長的ですよね。企業が作った情報のAPIとは違って、エキサイティングだなと思います。
最後に、作ることのモチベーションを教えてください。
「カッコイイものを作りたい」ということ。使いやすいもの、楽しいもの、いろんな意味でかっこいいモノ。これはもう理屈じゃないですね。カッコイイものへの憧れがある限り、作り続けるでしょうね、死ぬまでずっと。

これからも、カッコイイもので楽しませてください。ありがとうござました。


interview#2 後藤 裕蔵さん

開発合宿は、使用感を直接フィードバックできる空間

後藤 裕蔵 氏
1999年ごろからRubyを使い始める。Rubyをネタに雑誌の記事や書籍の執筆をするうちに、縁あって(株)ネットワーク応用通信研究所(NaCl)に入社。添付ライブラリWEBrickの作者。主著に「たのしいRuby 第2版」、「Rubyレシピブック 第2版」(共に共著)。福岡県出身、天秤座、A型
(株)ネットワーク応用通信研究所

Ruby関連の執筆や雑誌記事でも活躍され、多くエンジニアからリスペクトされる後藤裕蔵さん。もはや著名なRubyistの一人です。後藤さんは、@nifty TimeLineやアバウトミーの開発にも参加協力されており、開発合宿の参加にも快諾いただきました。今回の会場には、自転車で来れるほど近隣にお住いの後藤さんに、お話を伺いました。

合宿に参加されたきっかけを教えていただけますか?
はい、実はニフティさんとは、@nifty TimeLineアバウトミーなど開発面でいろいろと協力させていただいておりまして、TimeLineの担当の方々からお誘いいただきました(笑)
よくニフティのラボ部屋にいらっしゃいますよね。
そうですね、@nifty TimeLineは、関わってもう1年近くになります。
こういう開発合宿はよく参加されるんですか?
いや、開発の合宿はないですね。書籍を書くとき、執筆者と編集者で泊り込んで校正ことはありますが、…あれは合宿じゃないですね、締め切りに追われた缶詰でした。
今回はどんなものにチャレンジしたのでしょうか?
@nifty TimeLineのAPIを使って、携帯からTimeLineにエントリーできるサービスにしました。携帯のGPS機能を使って、@nifty地図にリンクを張る機能も付けました。散歩のメモをつけるのに使おうかなと思ってます。
実際、作ってみていかがでしたか?
実は合宿前の自己紹介で、自分のネタとかぶっていた人がいたので、二人で一緒に作ったんです。なので結構ゆとりがありました(笑)。こういう、携帯からサービスに投稿できる機能は、どんなサービスでも便利でいいですよね。

あと、APIを利用するという立場では、関連する情報を取得するのに何度もリクエストしないといけない機能もあって、これは一つにまとめて切り出せるといいなとか発見というかフィードバックもありました。シンプルすぎるのも良くないなとか。

こういうのは、使ってみてわかることも多いので、そういう意味で今回の合宿は収穫が大きかったと思いますよ。APIを開発した担当者と同じ空間で作業してるから、なぜ使いづらいのかの理由や微妙なニュアンスを、ダイレクトにフィードバックできるんですよね。オンラインでは得られないメリットが開発合宿にはありますね。
なるほど。開発する上で注意していることとかありますか?
新しいことにチャレンジすることももちろん大切だと思うんですが、まずできることはちゃんとやる。実現できると分かっているものをきちんと実装することに注力するのも大切だと思うので、パフォーマンスのチューニングとか、早め早めに準備するようにしています。どうせ必要になることを後まわしにすると後で辛いので、できるだけ先手を打つことを気にかけて開発してますね。
エンジニアにもいろいろなタイプがあるんですね。2日間お疲れ様でした。
開発合宿って、けっこう疲れますよね...。環境を変えて温泉宿でも!という意見もあったみたいですが、遠出すると移動で疲れちゃいそうなので、こういうのは近場がいいですねー。今回はたまたま自宅から自転車で来れちゃう距離でしたが(笑)。

またぜひ参加してください。有難うございました。


interview#3 北村 佳巳さん

自分が“楽しい”と思えるものしか作らない

北村 佳巳 氏
1999年頃、音楽よりもむしろWebの方が楽しいのではないかって気がつく。しかし、銀行系・郵貯系・信金系の汎用系システムでCOBOLをやり、コボラーとなるが、自宅ではweb構築。3年程、COBOLのみの仕事で飯を食うことに成功。Web2.0の波に乗って、(株)イー・エージェンシーに入社。オリコン、Niftyトピックイット、、等々の数多くのPCサイトの構築に携わり、現在はモバイルサイト構築をメインの仕事としている。
(株)イー・エージェンシー

ソーシャルニュースサイト「トピックイット」の開発に携わっていただいているイー・エージェンシーの北村 佳巳さん。今回の合宿で唯一、トピックイットのAPIを利用したマッシュアップに挑戦いただきました。開発中に合宿の参加は初めてだという北村さん、今回は、モノヅクリのこだわりや、今後の合宿に対するご要望のお話をお聞きしました。

参加の経緯を教えてください。
実は、今回APIを公開したトピックイットの開発に携わっていまして、その流れで合宿に参加させていただきました。
今回はどんなものを作りましたか?
もごもご」というミニブログサービスのAPIと、「トピックイット」のAPIを組み合わせたサービスに挑戦しました。トピックイットは、旬な話題を見つけやすい仕掛けがあるので、それを「もごもご」にもあげてしまおうというものです。その話題をみて、みんなが発言やコメントにつながれば面白いかなと。さらに、「@nifty TimeLine」を組み合わせたりすると、もっと面白いかもしれませんね。マッシュアップのアイデアはどんどん出せそうです!
今回のAPIを使ってみていかがでしたか?
今回提供されたトピックイットのAPIは、認証や投稿系がなかったので、そのあたりが対応すれば、もっと遊べそうですね。ぜひ今後に期待してます。
こういった開発合宿には、よく参加されるんですか?
いえ、実は今回初めて参加しました。もっとみんなでホワイトボードに書きながらのブレストするなどの企画タイムがあるのかと思っていたので、ちょっと意外でしたね。
殆どの人が、いきなりプログラミングするので、ちょっと驚きました。みなさん、あからじめサービスの構想が固まっていたんですかね(笑)。いろんなことをやりながら開発していたので、ちょっと疲れました...。
次回に向けて、何か要望などがあれば教えてください。
次回もぜひ参加したいですね。周りにもこういう企画にがあったら参加したいっていうプログラマーも多いので、ぜひ広く参加できるような機会を作っていただけると楽しくなりそうですね。あとは、そうですね、ニフティさんでも「WEB APIコンテスト」を実施されてみてはいかがでしょうか。あと要望をあげるとすれば、温泉とか美味しい食事のある場所でしょうか(笑)。
なるほど...。最後に、北村さんにとって開発のこだわりを教えてください。
そうですね、私の場合、「自分が楽しいと思えるものしか作らない」これに尽きますね。自分が楽しめないものだったら、いくら頑張って作っても良いものは出来ないですからね。

これからも楽しいものづくり、期待してます!ありがとうございました。


interview#4 中泉 隆さん

気軽に参加できる「Code Camp」をやっていきたい

中泉 隆 氏
1986年、某ベンチャー企業に入社。unixの洗礼を受け、同時にネットワークの可能性に目覚める。1995年ニフティ(株)に入社、パソコン通信システムのコア部分を担当した後、「インターポット」の開発で、Javaプログラマー達の洗礼を受ける。その後、ブログサービスの立ち上げやコミュニティ運営に邁進。昨年10月、イノベーション・ラボのゼネラルマネジャーに就任。
ニックネーム: Tucker

今回開催した開発合宿の責任者として、節目の仕切りをおこなった中泉さん。ニフティでは、イノベーションラボという改革を推進するチームを運営しながら、合宿所の宿の手配や裏方の段取りを担当しました。冬でも日焼けした同氏から、今後のエンジニアコミュニティに対する熱い想いを聞くことができました。

普段はどんなお仕事をされているんですか?
ニフティのイノベーション・ラボというチームで、ニフティの実験的な試みを取り組んだり、エンジニアと一緒に、新しい技術を調査したりしてます。ラボでは、やる気のある現場の社員が所属チームの枠を超えて、面白いアイデアや企画をパッっと実現してしまうような、そんな革新的な場作りを目指しています。

β版の実験サービスを紹介する「@niftyラボ」や、今回リリースした開発者向けサイト「@niftyウェブサービス」も、イノベーションラボを窓口として運営していますね。
社内エンジニアの雰囲気はどうですか?
実は、エンジニアの人間って、なんとなくシャイな人種が多いというイメージをもっていたんですよね。でも、最近は、エンジニアと企画という垣根をもたない「ニュータイプ」のエンジニアが出てきて、ちょっと考えが変わってきました。
えっ、ニュータイプですか?
あ、外の人脈もたくさんもっていたり、ブログで自分で作ったサービスを公開していたり、面白いなと思ったら、自分一人でサクッと作れちゃうようなエンジニアを、私が勝手に「ニュータイプ」と呼んでるだけです(笑)。

そういうニュータイプと、新しいネットの潮流とか、時代の匂いを嗅ぎ分けられるような人間が、自然に集まって、ワイワイやってるんですよね。徐々にですが、社内のベンチャーっぽい活動が増えてきたように感じますね。この開発合宿もそんな勢いで開催したわけでして。
合宿をやってみていかがでしたか?
夏フェスというか、ちょっとしたライブのような熱気でしたね。みなさん、もの凄い集中力で開発してましたね。最後のプレゼンには、記者の方をお呼びしたりして、ちょっとしたプレッシャーも効いたみたいです(笑)。参加された方々からは「めちゃくちゃ疲れたけど、楽しかった!」と。全体的に、良い緊張感が出ていたように思えます。
また次回も企画されますか?
米国シリコンバレーなどでは、CODE CAMPといって、エンジニアミーティングが頻繁におこなわれているのですが、合宿だけでなく、気軽な集まりを作っていきたいですね。

そこで盛り上がったセッションがあれば、合宿にもっていく、みたいな。社員と外部のエンジニアが、友達感覚で気軽に集まって参加できる機会をどんどん作っていきたいですね。

多くの方が、気軽に参加できる場、期待してます。有難うございました。